監督の交代で思うこと。

 スポーツの秋ですね。野球、ラグビー、サッカーなど、海外の試合もあわせると、朝から晩までスポーツ漬けです。おすすめは11月3日の全日本剣道選手権です。スローにしても剣の動きが見えないくらいの速さです。闘志むき出しの様は鳥肌必至です。キェ~‼


今回は海外サッカーから。

イングランドの名門クラブ、マンチェスターユナイテッドでは、アレックス・ファーガソンが27年務めた監督を勇退し、同じスコットランドのデイビット・モイーズが監督に就任しました。しかし、モイーズは結果をだすことができず、1年で解任されてしまいました。その後任に、オランダのルイ・ファン・ハールが監督に就任しました。

 

 ファン・ハールはアヤックス(オランダ)やバルセロナ(スペイン)など、名だたるクラブで指揮を執った経験のある人物で、前回のW杯では、オランダ代表の監督としてスペインを撃破するなどし、3位に導いた監督です。個人的には、バルセロナ時代の選手よりシステムを重視するイメージが強く、あまり好きではない監督でしたが、最近はオランダ代表で結果を出したこともあり、今まで彼に批判的であったオランダでも、評価が変わっているようです。

 

 彼以外にも、ヨーロッパのサッカー界では、イタリア、スペイン、イングランドなどのサッカー強豪国のビッグクラブの監督を歴任する大物監督(アンチェロッティー、カペッロなど)がめずらしくありません。

 

サッカー界では当たり前の人事ですが、実際の私企業の場合はどうでしょうか。

 

 一般的に、代表者が交代する場合、創業者のご子息が世襲するか、古参の役員が内部昇格するケースがほとんどだったと思います。しかし、最近では、前日本マクドナルド社長の原田泳幸氏がベネッセの社長に就任したり、前ローソン社長の新浪剛史氏がサントリーの社長に就任したりするなど、異業種からいわゆる「プロ経営者」を招へいする人事が実際に行われています。元ローソンの新浪氏の就任により、セブンがサントリーとの取引を見直す動きが報じられていますが、新浪氏がどのような経営を行うのか、そして、このような人事が成功するのかどうか、とても興味深いです。

 

ユナイテッドも、長くユナイテッドを支えてきた選手たちがチームを去りました(香川選手もドイツに移籍しました)。このような状況で、ファン・ハールはどのようなチームを作り、どのようなサッカーをし、そして結果をだせるのか?ファン・ハールのマネジメントに注目しています。


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